2月も末ということで、そろそろ春が近づいてくる気配がします。
ですが、寒い日はまだ続きますし、暖かくなった春の装いにもピッタリな紳士靴を今回はご紹介、レビューしたいと思います。
冬のオススメ紳士靴…
それはスエードチャッカブーツです。
早速見ていきます。ワタクシの場合
濃いブラウンと
明るいブラウンの
2足を持っております。どちらも英・クロケット&ジョーンズ製です。
なるべくミニマルワードローブを目指しています(多分)が、そんなワタシでも2足持ちです。
濃いブラウンは裏地があるライニングの仕様で、構築的で芯があり、しっかりと自立しています。
主にスーツ、ジャケパンに合わせるブーツとして履いております。
明るいブラウンは裏地のないアンライニング仕様で、より柔らかく、シューキーパーを入れてないとクタッとして自立しません。主にカジュアル用として履き、使い分けています。
服好きな人でスエードチャッカブーツをたくさん持っている方は少なからずいるようで、やはりそのくらい冬の装いとしては良いものなのでしょう。
ワタクシ自身がそう感じているくらいですから。
どこがそんなに良いのか、というところを箇条書きします。
1.フィッティングに失敗しにくく履き心地が良い
2.くるぶしまで柔らかく包み込んでくれて、寒々しくない
3.起毛されているので、暖かな雰囲気を演出してくれる。
それでは1から順に、説明させていただきます。
1. フィッティングに失敗しにくく履き心地が良い
まずフィッティングに関してなのですが、革の裏側を表面としているスエードは非常に柔らかく、自身の足に沿って、ピッタリとフィットしてくれます。
よほどのサイズ違いが無い限りは、靴擦れがしにくいので、普段革靴を履いて足を痛めやすい方や革靴を履き慣れていない方、革靴初心者の方におすすめできます。
また、革靴を履き慣れている方にこそ、スエードブーツの履き心地の良さがよくわかるのだと思います。
柔らかいスエードが爪先から足首まで優しく包み込んでくれるその感覚は、普段スムースレザー(表革)のストイックな短靴を履いて働いている人の足を休ませてくれる…そんな気がいたします。
しかしスエードチャッカブーツはオフの日の靴だけでなく、オンでも活躍してくれます。
あまりかっちりとしたフォーマルなスーツには合わせにくいですが…
ジャケパンスタイルなら問題なく合わせられますし、スーツでもフランネルやツイードなど
起毛感のある生地なら相性がとても良いです。
2.くるぶしまで柔らかく包み込んでくれて、寒々しくない
短靴はなにかと、パンツの裾との隙間から冷たい風が入ってきますね。
しかしチャッカブーツは足首までの高さがあるショートブーツです。
靴の方からしっかりと足首まで覆い、そこにパンツの裾が被さるので、寒々しくありません。
また、チャッカブーツはくるぶしが隠れる程度の高さですが、シューレースホール(靴紐を通す穴)が2〜3穴と少ないので、ロングブーツよりも断然脱ぎ履きがしやすいです。
紳士用のブーツは他にもありますが…
↑英国Loakeのヌバックレザーサイドゴアブーツ(クリックすると楽天販売ページにジャンプ)
サイドゴアブーツもエレガントで脱ぎ履きがしやすいのですが、サイドのゴムが伸びてしまうとフィット感が緩んでしまい、交換修理が必要になります。
ですが着脱のしやすさは革靴の中でもトップクラスなので、オススメの一足です。
ワタクシも昔、英国Grensonのサイドゴアブーツを履いていて、若い頃かなり重宝していました。
英国製のものは少々高価ですが、流行に左右されず耐久性もあり長く履けるので、最低でもLoake,Grenson辺りの価格帯のものを買っていただきたいです。
↑TOD’Sのレザーサイドジップブーツ(クリックすると楽天販売ページにジャンプ)
サイドジップブーツも脱ぎ履きしやすく便利ですが、バイカーブーツに多いものなので、ジャンルとしてはカジュアル靴になります。楽天市場でビジネスにも使えそうなものを探してみましたが、やはり見つからず。上記のTOD’Sのブーツが一番シンプルで作りが良さそうだと感じました。
オンオフ問わず履けるものとなると、やはりチャッカブーツかサイドゴアブーツを推したいです。
↑ジャランスリワヤのスエードチャッカブーツ。低価格でコスパが良いものはこの辺りでしょうか。
↑バーウィックもコスパが良く買いやすいです。(クリックすると楽天販売ページにジャンプ)
↑クロケット&ジョーンズであれば間違いないでしょう。(クリックすると楽天販売ページにジャンプ)
ですがクロケット&ジョーンズ以上のメーカーとなると、近年の価格高騰により新品で購入するのはかなり敷居が高いです。
そういったときは中古革靴市場を探してみましょう。革靴はメンテナンス、リペアで復活できるものも多いのでオススメです。ワタシもほとんどの革靴は中古やヴィンテージで購入しています。
やはりチャッカブーツはパンツ裾との隙間ができにくく、それでいて脱ぎ履きもしやすいです。
更にはカジュアルにもビジネスにも履けるという、良いとこ取りの、誰にもオススメできる革靴となっております。様々なシューメーカー、ブランドで売られており、中古品でも良い状態のものを探しやすくなっております。そういった意味でも是非一足は持っていただきたいと思います。
3.起毛されているので、暖かな雰囲気を演出してくれる。
スエードは革を裏返しにして、起毛された面が表になっています。
この起毛感が寒い冬の時期に、暖かな雰囲気を醸し出してくれます。
また同じく起毛された服の生地とも、言わずもがな相性が良いです。
フランネル、ツイード、ニットはもちろん、ファーなどの天然毛皮などとも合います。
冬服は下着、シャツ、ニット、ジャケット、コートと、たくさん着込む分選択肢が多くなり、コーディネートが難しくなる傾向にあるかと思います。
ですが冬は起毛されたものをメインにコーディネートを組むと決めておけば、選択の幅が狭まり、自然に、効率よく服を選びやすくなります。
最後に、恐縮ですがワタクシのコーディネート例を載せていきます。
↑カジュアルにスエードチャッカブーツ合わせた例です。
M-65ジャケットを中心にアースカラーで無難にまとめています。
ジャケット:オーストリア軍M-65
シャツ:ブルックスプラザーズ
ニット:アランペイン
パンツ:インコテックス
ブーツ:クロケット&ジョーンズ
それではまた。より良い服装生活を!